【弁護士が解説】DXとSDGsの関係性とは?
現代社会において、DXとSDGsは最も注目を集めるテーマの一つです。
DXとはデジタルトランスフォーメーションの略であり、企業や組織がデジタル技術を活用して業務プロセスを改善することを指します。
一方、SDGsとは持続可能な開発目標の略であり、2030年までに世界をより持続可能な方向に導くために国際社会が掲げた目標です。
17の目標と、169のターゲットから構成されています。
このページでは、では、DXとSDGsの関係性について解説します。
DXとSDGsの関係性
はじめに、DXとSDGsのそれぞれの定義について説明します。
「DX」はデジタルトランスフォーメーションの略で、ビジネスや組織におけるデジタル技術の活用による変革を指します。
具体的には、ビッグデータやAI、IoTなどの最新のテクノロジーを活用して、業務プロセスを改善することを目的としています。
一方、「SDGs」は、2015年に国連が掲げた持続可能な開発目標の略称であり、17の目標と169のターゲットから構成されています。
具体的には、貧困や飢餓、教育やジェンダー平等、クリーンエネルギーや気候変動など、世界的な課題を解決することを目的としています。
DXとSDGsの関係性について考えるとき、まずはSDGsを達成するためには、ビジネスや組織が持続可能な発展を遂げることが重要です。
つまり、SDGsを達成するには、DXが欠かせません。
DXによって、業務プロセスを効率化することで、経済的な成長を促進し、社会的・環境的な側面にも配慮した持続可能なビジネスモデルを実現することができます。
例えば、ビッグデータの活用により、食品ロスの削減に貢献することができます。
また、AIを利用した省エネシステムの開発や、クリーンエネルギーの導入により、地球環境にも貢献することができます。
SDGsに掲げる目標に整合するよう、ビジネス環境におけるニーズは変化しており、多様化しています。
このような変化したビジネス環境に対応するようにDXを取り入れることは、ビジネス環境において企業が生き残る上で必要不可欠な要素となっています。
一方、DXを推進する企業や組織が、SDGsを意識しながらDXを進めることで、より持続可能な社会の実現に貢献することができます。
例えば、人材育成においては、SDGsの人材育成目標に合致するような研修プログラムをデジタル技術を用いて導入することができます。
また、社会的なニーズに対応する新しいビジネスモデルを開発することで、社会的な課題解決に貢献することもできます。
こうした取り組みは、企業や組織の社会的責任としての意義もあります。
世界的にCSR(企業の社会的責任)やESG投資(環境、社会、ガバナンスを重視した投資)が注目されるようになっており、持続可能なビジネスモデルを実現することは、企業や組織の信頼性向上や長期的なビジネスの成長につながることが期待されています。
株主総会の在り方も、従来の法令遵守に比重を置くものではなく(もちろん重要ではありますが、)現在は、株主満足度向上に向いており、株主としても関心の対象となるSDGsに対する取り組み、DXに関する取り組みを適切に行い、報告することで、企業のレピュテーションは増加します。
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DXとSDGsは、世界的に注目を集めるテーマです。
両者は切っても切れない関係にあり、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして、今後ますます重要性が高まることが予想されます。
企業や組織は、DXを進める上で、SDGsを意識した取り組みを行うことで、社会的責任を果たし、持続可能なビジネスモデルを実現していき、またその姿勢を示すことで企業の生き残りに貢献することが求められています。
坂・畠山法律事務所ではメーカーを中心として20社以上の法人の顧問を務めており、契約書のリーガルチェックや労務相談、債権回収等といった企業法務にまつわる案件をはじめとして、数々のご相談を承ってまいりました。
豊富な経験と知識を活かし、坂・畠山法律事務所ではSDGsに関するセミナーやコンサルティング等に力を入れております。
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